過去の企画展(令和5年度)

企画展「写真家が撮った大田区沿岸の風景」

令和5年4月18日(火)~8月20日(日)

 高度経済成長の中、カメラは高級品ながらも次第に一般の人々へ広まりつつありました。中にはいち早くカメラを手に入れて活動し、数々の賞を受賞するほどの腕前を持つ写真愛好家も現れました。こうした大田区在住の写真家たちは昭和30~40年代に急激な変化を遂げた大田区沿岸の風景を撮影し、これらの写真は当時の生活や産業、街の風景など多くのことを今に伝えています。

 今回は、大田区で本業を持ちつつ写真家としても活躍した方々の写真の中から、主に大田区沿岸の写真を展示します。大森・糀谷・羽田地域の海苔養殖や漁業などの産業や街の風景の写真を通して、当時の人々の暮らしや街の移り変わりを振り返ります。

 



企画展「海苔のふるさと 大森さんぽ」

令和5年8月22日(火)~11月19日(日)

 大田区の海苔養殖は江戸時代中期に品川から大森の沿岸で盛んになり、昭和初期までは日本一の海苔生産地でした。しかし、昭和37(1962)年12月に漁業権放棄が決定し、約300年の海苔養殖の歴史は終わりました。それから60年が経ち、街並みは大きく変貌しましたが、今でも沿岸地域には海苔養殖の歴史の痕跡が点在し、かつての歴史を伝えています。

 そこで、今回の企画展では大森の街の中に残る海苔養殖に関連する寺社や石碑などを紹介します。現在の大森の街並みと海苔養殖の歴史の繋がりを探してみてください。

 



写真展「冬の海と昭和の海苔養殖」

令和5年11月21日(火)~令和6年4月1(日)

大田区の海苔養殖は江戸時代中期に始まり、昭和381963)年春まで行われました。海苔の収穫期は冬で、11月から海苔採りが始まりました。海苔を採った翌日の早朝から海苔付けをして夕方に乾海苔が完成しました。海苔採りは毎日行い、15日毎の潮合いは浜での作業は休みました。

 収穫期は多忙のため、地方の出稼ぎ労働者を雇う家もいました。作業は家族総出で行い、子どもも家業の手伝いをしました。繁忙期は3月までで、4月から5月にかけて片づけをして海苔のシーズンが終わりました。

 今回の写真展では、海苔の最盛期である冬の海苔養殖の作業を、主に昭和時代の写真で振り返ります。


大森 海苔のふるさと館   〒143-0005 東京都大田区平和の森公園2-2   

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